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お箸のお話

 奈良県吉野産の杉材は、木目の通った白木の肌が淡紅色に輝き、芳香を放つ最高級の材木として、古くから多用途に利用されてきました。 
吉野の材が多量に搬出されるようになったのは天正年間、秀吉が吉野を治め、大阪城や伏見城などの建築・改築材に用い、また、地域の神社仏閣などの用材の需要が増加し始めた頃からです。 
 その後、当地は徳川幕府の領地となり、享保年間 木材利用技術の発達と共に山地での樽丸(酒樽の材料)の製造が始まりました。
寛政八年江戸文化華やかな頃 大和下市では樽丸の製造が最盛期を迎え、吉野の林業そのものが「樽丸林業」と呼ばれていた時期もある程で、灘や伊丹方面を中心に出荷されていました。 
 樽丸作りは、その行程ごとに専門の職人がおりきめ細かな年輪と香りを持つ吉野杉の特徴を生かし、木材の特性を知る熟練した技が求めらました。
 この樽丸の端材が捨てられるのを惜み、職人の技を生かした割箸が考案されました。現在、木材の用途は主に建築用ですが、「間伐材」の丸太から 「柱」 等の建築材を取った後に残る「背板」と呼ばれる端材を有効利用して生産を続けており、先人の『もったいない』の精神は、今も生き続けています。

箸食の文化

 日々何気なく使っている箸にも、歴史と日本の文化が、ぎっしりと詰まっています。 原始時代に中国で生まれた箸は、朝鮮半島を経て日本に伝わりました。最初は「祭祀器」として使われていましたが、7世紀初頭の遣隋使により、箸文化が伝えられ、それを手本にしたのが始まりです。 8世紀になると、箸食制度は本格的になり一般庶民にも広がりました。
 食べ方で大きく分けると、世界には、手食文化、ナイフ・フォーク・スプーン文化、そして箸文化と3つの食文化があります。 
箸を使う民族は、日本、中国、朝鮮半島、台湾、ベトナムなどですが、食事に箸のみを使う「完全箸食」は日本だけです。 
他は、箸とスプーンやレンゲなどを組み合わせて使います。日本の主食である「御飯」は粘りけがあって箸だけで食べることが出来ます。 汁物はお椀を持って口元に運び、箸を使って食べます。 そして、完全箸食の日本ならではの繊細な料理と器、周りを不快にさせない美しい箸使いの作法が生まれました。
 日本人は「箸に始まり箸に終わる」と言われるように、生後百日のお食い初めに始まり、毎日の食事、葬儀ではお骨を拾い、お供えの御飯に立てて供養します。 日本人にとって美しい箸使いは、大切な食事作法なのです。 そして「箸は命の杖」とも言われます。 正しくしっかり持って命を支える箸は、命の糧となる食物と私たちをつなぐ重要な役割を果たしています。 「神が宿る」「自分の霊が宿る」とも考えられ、現在でも箸にまつわる信仰や言い伝えが全国各地に残っています。 お正月などハレの日に使う上下の区別がない両口箸は、神様と私たちが一緒に使うのだそうです。
 箸の使い方を見れば、その人が判る、育ちが判るなどと言われます。 このように日本人にとって、箸との関わりは重要です。次世代に美しい箸使いの作法を正しく伝え、誇れる箸文化を残していかなければいけないと思います。
(引用 )

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